トルシエ監督
こんにちは。anaheimtan(アナハイム)です。
今日はトルシエ監督について思うところがあったので、書いていきます。
今から16年前の2002年日韓W杯の時に日本代表の監督だったフランス人の方です。
わたくし日頃からYouTubeをよく見るのですが、サッカー関連の動画をサーフィンしていた時にたまたま日韓W杯のロッカールームの動画を見つけました。
W杯グループリーグ初戦のベルギー戦の前日にミーティングで選手に気合を注入するトルシエ監督の姿が映っていました。この時の監督のメッセージの伝え方がすごい。
一言で言うと、
「情熱を注入する知性」
と言ったところでしょうか。
トルシエ監督はフランス人なので通訳の方が付いているのですが、フランス語で話す熱量がすごい。通訳の方の伝え方が上手というのもあるのですが、選手を鼓舞しまくっていました。
しかも話の内容が論理的で非常に分かり易い。後半の部分で日本の強化試合をベルギーが研究しているという下りがありますが、前半で情熱的な話をしながら、気をつけなければならないところもしっかり伝えています。
「彼ら(ベルギー)はきっと、我々のノルウェー戦を勉強した。
もう100回くらい見ただろう。
だからおそらく2列目の飛び出しを狙ってくる。
だけど何も変わらない。2列目のポジションを確認してクリアすれば大丈夫」
的確に分析しながら大丈夫だと選手に言い聞かせていて、中々ああいうテンションや話の流れ言うのは難しいのではないかと思いました。日本だと「さあ、大一番だ、頑張ろう」で終わってしまう気がします。
時は流れて2018年ロシアW杯後に日本は兼任監督で行くことが決まりましたが、その時にトルシエ監督が「それは不可能」という報道があり、最初はわたくし「ハァ?」と思いました。
「自分やってたじゃん!」
しかし、改めてその記事を読んでみると指摘が非常に鋭いと思い、感嘆してしましました。トルシエ監督によると、
①自分がやった時はまだそんなに選手が海外進出しておらず、ほとんど国内組だけだったので負担が少なかった
②五輪代表=W杯代表になり得るので同じ組織として見る事ができた
③今は海外組の方が多く、五輪に出たいと言ってもクラブ側にノーと言われてしまう。そのため、五輪代表≄W杯代表となってしまう。2つのチームに共通性がない
④五輪が2年後に来るが、その前に半年後にアジアカップが始まってしまう
といった事だそうです。何が問題かきちんと指定してくれています。
こういった「きちんと説明する能力」が今の日本には欠けていると思いました。
大半がトルシエ監督のことに言及してしまいましたが、わたくしもこういうことを意識したいと思った次第であります。